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ケアンズの熱帯雨林の歴史

Kevin the cassowary

TNQ Writer

どの様にケアンズ地域に生息する熱帯雨林が始まったのかって気になりませんか?人工物でない自然には人が想像する以上の歴史が存在し、気の遠くなる程の長い年月を経て現在までその姿を残しています。そんなケアンズ地域の熱帯雨林の歴史を紹介していきます🌴

ケアンズには高原地方と沿岸地域を隔てる山々があり、山頂は雲に覆われていることがよくあります🌥 興味深いことに、1374メートルの高さにも熱帯雨林が生息しており、ここは地球上で最も標高の高い湿潤気候だと言われています🌳この地域に生息する動植物の生態系はとでも独特で、何千万年もその生態を変えていないものもあるほどです😳 独特な生態の例として、ある山の頂き付近にしか生息していないカエルがいます🐸このカエルは隣の山にすら生息していません。(えり好みの極みですね🙄)この様に、この森林にでしか生きていくことのできない種がたくさんいるのがケアンズ地域の熱帯雨林です!

地球上に現存する原始的な花や植物が非常に多く生息しているケアンズ地域の湿潤熱帯熱帯雨林は、ガラパゴス諸島よりも多様な生態系があります!また、アマゾンよりも8000万年も長い歴史があるこの地域は生きる動植物の博物館です🌳🏛🌳それではケアンズ地域の熱帯雨林がどの様に生き延びて来たのかを探っていきましょう!

200 million years ago

湿潤熱帯雨林

熱帯雨林@バビンダ Boulders

タリーゴージ

ケアンズ地域の熱帯雨林はどれ程の大きさなのでしょう?答えはオーストラリア大陸の0.26%です。

小さいって思いましたか?実際の数字に直すと約9000平方キロになります。因みにこの広さは、東京都・神奈川県・埼玉県を合計した面積に匹敵します😳

まだ小さいと思いますか?(きっとまだ思っていますよね?😏)約2億年前、大陸移動が始まり、そこからオーストラリアを含む大陸ともう一つの大陸は分断されました。分断されたこの当時から、ケアンズ地域の熱帯雨林はその姿を今日まで残しています。

まぁ要するにリアルジュラシックパークってことですね🌞🦖🌴

約6,500万年前

地球に巨大な隕石が衝突し生命体の75%が絶滅したと言われているこの時代、この地域でも同様に起こりました。しかし、過酷な環境でも生き延びた生物はおり、1億5000万年前からその姿を変えていないワニなどがその時代を越え、現在まで生存しています🐊また、ケアンズ地域の熱帯雨林にのみ生息しているカソワリィ(和名:ヒクイドリ)という大型の鳥は、約3,000万年前程から現在の姿をしていますが、その祖先は間違いなく恐竜だったでしょう🦕🦖🙉 カソワリィを検索してみてください!

約4500万年前

この頃、オーストラリアは南半球の巨大大陸「ゴンドワナ」から分断をし始め、3,300万年前にタスマニアが南極大陸から分断をし、南方から熱帯地域に向かって北上しました。

オーストラリアはゴンドワナに引っ張られる様に地球の南に位置していたので、ケアンズ地域の熱帯雨林は他の熱帯地域のインドネシアやアフリカとは違った気候で生態系を保っていました。当時のケアンズ地域は現在のホバート(タスマニア州都)の緯度ほど南に位置していた様です☃️💨 しかし、現在と違い、当時の地球の平均気温は高かったので熱帯雨林は生き延びることができました。(現在のオーストラリア南部は寒いめちゃめちゃ寒いんです〜🤧)

オーストラリアが南極大陸から切り離されると、ケアンズ地域は完全に熱帯雨林で覆われたトロピカルな気候になりました🌴☀️ この頃になると氷河期の始まりが訪れ、北にオーストラリが大陸移動したことによって、氷河期の影響を受けずケアンズ地域の独特な熱帯雨林はその姿を保つことができたと言われています。ケアンズ地域の安定した気温は、この地域の動植物が独自の進化をする環境を整えました。ケアンズ地域にたくさんのユニークな動植物が生息しているのは何故だかもう分かりますね😉👍

〜 近代

熱帯雨林がサンゴ礁と出会うケープトリブレーション

カーテンフィグツリー

ピーター・ボッテ山地、「グレート・ディヴァイディング・レンジ」の一部

氷河期が終わり、安定した気候になった近代の地球環境でも、依然として熱帯雨林には生存の課題が残りました。

この頃、地殻プレートの動きにより、「大鑽井盆地」(読めない😂)が創られました。*読めない人のために:だいさんせいぼんち* この山脈はケアンズの沿岸地域と高原地域を隔て、生物学的にとても大きな役割を果たしています🍀

「大鑽井盆地」は時代を越えて何度も起きた気候変動の中で、動植物たちにとって生存しやすい安全な場所を提供してきたとされています。ここで生き残った生物の中には他の地域では生存できないものもあり、これらのことからケアンズ地域の熱帯雨林の特殊性が伺えますね😌

気候変動で地域がとても暑くなったとしても、寒くなったとしても、熱帯雨林はフィルター役割をし、動植物の隠れ家となってきました🏡 しかし、全ての動植物が生き残れたわけではなく、大変な生存競争がありました。

氷河期が終わり海面が上昇すると、沿岸部に生息していた熱帯雨林は海に飲み込まれていきました。海底に沈んだ熱帯雨林には栄養豊富な石と土が含まれており、グレートバリアリーフはそれを礎にその命を得ました。まさに自然の脅威です🧐 母なる自然は二つの世界遺産を創り出すのに同じ土を使ったんですね🐠🌳🦋

現代

熱帯雨林をハイキング

この様なとても長い歴史があり、私たちは母なる大地が産んだこの大自然を楽しむことができるのです。

時代の変遷を乗り越えたケアンズ地域の熱帯雨林は、地球上で他の熱帯地域とは違った唯一の場所となりました。ケアンズ地域の熱帯雨林はオーストラリア最大の動植物の隠れとなり、その内の80種類は他のどこの地域や国でも見つけることができません🙊隠れ家というより、ノアの箱舟と言った表現の方が適切かもしれませんね😃

湿潤熱帯雨林は生きている自然の驚異であり、動物たちが生き残るのにも奇跡的な環境を提供しています。世界最古の熱帯雨林は未だに進化し続けており、現在の姿は未来へ続く歴史の一ページでしかありません🌳📖🌳私たち人間はこの生きる博物館を尊敬し、感謝をしなければいけませんね🙏

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