ジャプカイアボリジニカルチャーパーク

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先住民族アボリジナル・ピープル

Miho Eliot

TNQ Writer

ケアンズにはたくさんの自然があり、たくさんの観光客が世界中から来ていますが、この自然を昔から守り共存しているのがアボリジナル・ピープルです🙋‍。

彼らはオーストラリアの先住民族で、冒険家キャプテンクックが来る前まではオーストラリア中に700もの部族が存在していました。オーストラリアはものすごく広いのでもちろん地域によって食べるものも違えば、文化、言葉も違います。当時に比べると、部族数も人口も激減してしまっていますが、今でも伝統を受け継ごうと活動しているアボリジナル・ピープルはたくさんいます。

エアーズロックの登山が2019年に禁止になりましたね🙅‍。エアーズロックはその地域のアボリジナル・ピープルにとって聖地✨ですので「これには観光目的で登らないでほしい」と彼らはずっと懇願していたのですが、それがやっと叶う形になりました。私は職場でアボリジナル・ピープルと関わることが多々ありますので、こういったニュースは単純に嬉しかったですね。

伝統文化であるアボリジナルアート

アボリジナル伝統楽器 ディジュリドゥ

アボリジナルアートが施されたブーメラン

さて、ケアンズの街では、地元のアボリジナル・ピープルがエスペラナードでバーベキューを楽しんでいたり、ビーチで遊んでいたり、というのは日常的な光景です😄。しかし、日本からシドニー経由で遊びに来てくれたお友達は「街でアボリジナル・ピープルが買い物してた😱!」と都市伝説を見たかのように大興奮でした。彼女曰くシドニーではアボリジニナル伝統楽器、ディジュリドゥをパフォーマンスとして演奏する人以外は全く見かけなかったそうです🙅‍。

私も日本の観光客の人に、アボリジナルダンシショーをたった今見たにも関わらず「あの人たちって本物のアボリジナル・ピープルですか☝?」と聞かれることが良くあります。忍者村で「あれって本物の忍者ですか?」と聞いちゃう外国人ならまだしも、アボリジナル・ピープルって人種ですから!本物も偽者もないのですが、他の人から見たら「昔、オーストラリアに住んでた人種だから、私達が今見たショーはハワイあたりから来た違う人種の人がやっていたのかも」と思ってしまったのかもしれません💦。

普段から彼らに接してみて気づくのは、彼らはやはり俗に言う白人オーストラリア人とは違うという事。1788年から始まったイギリスによる植民地化で迫害され続けてきたアボリジナル・ピープルにやっと市民権が与えられたのはなんと1967年、たった50年ほど前なんです😱。彼らといると社会やお金への価値観の違いを多々感じます。

それは悲しいかな、これから彼らが世間に順応していかなくてはならないと思いますが、私が彼らにこれだけは変わってほしくないなと思うのが家族への考え方です👨‍👩‍👦‍👦。彼らにとって家族は生きていく上で助け合っていかなくてはならない、かけがえのない存在です。家族の中のお年寄りを大切にし、家族のためなら家も資金も提供しあい、助け合います。もちろん仲もとっても良くて、何かにつけては集まり時間を共有しています。そういった中で若い世代にも伝統を引きついでいくのです👍。

お友達のアボリジナル・ピープル

釣りを楽しむ

休みの日にはキャンプへ

アボリジナル・ピープルのスタッフの中でも私が仲の良いアルフレッド君もそんな生粋のアボリジナル・ピープルの一人です。休みの日には山のようにいる従兄弟達と釣り🐟やキャンプ🌴に出かけます。彼らの中にはカズン(従兄弟)の他にもその従兄弟の従兄弟、セカンドカズンが存在し(いや私にもセカンドカズンはいるんでしょうが、お会いしたことがありません)、とっても仲良し❤️️。街で彼らに会うと、大体一緒にいるのはセカンドカズンを含めたカズン達です。

先日は、どこかから彼らにとっては大事な食料の亀を調達してきて、調理してくれました🍴。私は食べたのは胸のあたりらしいですが、なんか苦い・・・食べたことある味だなー!なんだっけ?・・・あっ魚のハラワタだ笑!もう少し美味しい部分もあるらしいです。(*海ガメ漁は規制されており、一部の先住民族のみに許されています)

それから最近、一緒に働いているトレス海峡出身のおばさん👩。先週修学旅行で来た200人ほどの日本人高校生を見て、私に「Are they from where you from?あの子達はあなたと同じところから来たの?」と聞いてきました。アジア人なので日本、中国、韓国・・・どこの国の学生だ?と思ったのでしょうね💦。私が「Yes, they are from Japan and so am I.そうだよ、私と同じ日本人だよ」と言うと彼女は嬉しそうに「You must be so proud!誇らしいでしょうね!」(*オーストラリアの先住民族はアボリジナル・ピープルと、トレス諸島の人たちがいます)

恥ずかしながら、私がこのような修学旅行生のお世話をするのは「仕事」になってしまっていて「もし私と同郷の若者が何かを学びに海外に行ったら、私はとても誇らしいわ」と言った彼女のような心境をすっかり忘れてしまっていました。私達日本人はこのような環境にいれることにもっと感謝しなければいけませんよね🙏。

それからその高校生達に日本語で話す私を見て彼女は「I wish I can speak my native language.私も(英語じゃなくて、今は失われつつある自分の)民族の言葉を話せたら、て思うわ」とも言っていました。これは今までもたくさんのアボリジナル・ピープルに言われました。その度に私は「日本を他の国の植民地から守ってくれた先代の日本人の皆さん、本当にありがとう🙏!」と強く思います。

ジャプカイ アボリジナル カルチャーパークのショー

ジャプカイ アボリジナル ディナショー

時に大切なことを教えてくれるアボリジナル・ピープル。ケアンズの先住民族ジャプカイ族に会えるのは、スカイレールの隣にあるジャプカイアボリジニカルチャーパークです。特に夜のショーは昼間のツアーの後でも行けるので超おススメですよ!ケアンズにお越しの際はぜひ訪ねてみてください✨。

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